クラウドファンディングの種類と主なサービス ~後編~

クラウドファンディングは資金提供者に対するリターン(対価)の形態により、「寄付型」「購入型」「投資型」の3つに大別されますが、前回に引き続き今回は、「投資型」について解説します。また後半は、クラウドファンディングの調達スキームについて簡単にまとめました。
前回の記事はこちら「クラウドファンディングの種類と主なサービス ~前編~

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投資型クラウドファンディング

プラットフォーム運営業者を介して、事業主(資金調達者)と出資者(資金提供者)との間で匿名組合契約を締結し出資が行われます。主な資金提供先は、音楽関連事業、被災地支援事業、食品・酒造・衣料品等の事業、システム開発事業等です。資金調達規模は、数十万円〜数億円程度。

「貸付型」は、企業や個人に対して、小額の資金を集めて貸付けを行う仕組みであり、資金提供者への対価は、貸付から生まれる金利等の収益となります。プラットフォームとしては、米国のLendingClubProsper、日本ではmaneoAQUSHCrowdBank等があります。

「ファンド型」は特定の事業に対して資金提供者を募る仕組みであり、資金提供者への対価は、売上等の成果に応じた配当となります。また、期間中に商品や生産物、サービスを受取れるものもあります。プラットフォームとしては、セキュリテがあります。

「株式型」は、事業を行う会社の非上場株式に対して出資者を募る仕組みであり、資金提供者は業績に応じた配当を受取れる可能性があります。出資金の回収は株式売却により可能ではありますが、リスクは投資型の中で一番大きいと言えます。プラットフォームとしては、英国のCrowdcube、米国のCircleUp、日本ではCrowd Equity等があります。

調達スキームは「達成後支援型」と「即時支援型」の2種類が存在

クラウドファンディングには、「達成後支援型」と「即時支援型」の2種類のプロジェクトタイプにより資金調達が可能となっています。

「達成後支援型」は、クラウドファンディング特有の資金調達方法であり、期限までに目標金額を達成した場合にのみ支援が行われます。目標金額を達成しなかった場合には資金提供者へ資金が返却されます。これを「All or Nothing方式」と呼びます。

「即時支援型」は、集まった資金を即時に事業者が受け取れるタイプであり、期限の設定等は特段無いですが、そのかわり、全ての資金提供者へのリターン(対価)を必要とします。

なお、プロジェクトを起案した事業者は、プラットフォーム(サービス)運営者に対して、調達金額の10〜20%を手数料として支払うことが一般的のようです。

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株式会社Money&You 代表取締役 頼藤太希

株式会社Money&You 代表取締役 頼藤太希代表取締役

投稿者プロフィール

1985年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社資産運用リスク管理部にて、金融工学を駆使したリスク管理業務に従事。2015年に株式会社Money & Youを創業し、代表取締役社長に就任。女性向け、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場FP Cafe®を運営。
若手経済アナリストとして活躍し、元気でモチベーションが高まる講演には定評があり、オリコンやマネーゴーランドなどのメディアにて投資に関するコラムを連載。主な著書:「金融機関が教えたがらない年利20%の最強マネー術」(河出書房新社)。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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