クラウドファンディングの種類と主なサービス 〜前編〜

クラウドファンディングは資金提供者に対するリターン(対価)の形態により、「寄付型」「購入型」「投資型」の3つに大別されます。それぞれに、事業者(資金調達者)と資金提供者をインターネット上で結びつける仲介業者(プラットフォーム運営会社)がいます。現状、我が国日本で行われているクラウドファンディングサービスは「寄付型」や「購入型」など金銭的リターンを伴わない形態での取り扱いが中心ですが、今後は「投資型」の取り扱いの拡大が予想され、特に「株式型」は平成27年に業法が改正されたことにより注目を浴びています。

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寄付型クラウドファンディング

事業主(資金調達者)は、インターネットのウェブサイトを通じ広く寄付金を募ります。寄付者には対価はありませんが、HPや記録誌に、寄付者の氏名や寄付金額を記載されることがあります。なお、資金の活用状況はHPや記録誌にて開示されたり、ニュースレター等で送付されたりします。主な資金提供先は、非営利の団体が中心となっており、内容は被災地・発展途上国支援が多いです。資金調達規模は数万円程度。

前述の通り、基本的に対価はないため、社会貢献事業への共感を得られないと、資金がなかなか集められないため、「共感型クラウドファンディング」と言われることも。日本では、寄付金を集める仕組みとして東日本大震災後、急速に広がりました。

プラットフォームとしては、英国のJustGiving、米国のcrowdrise、日本ではJAPANGIVING(旧名:ジャスト・ギビング・ジャパン)等があります。

 

購入型クラウドファンディング

事業主は、購入者(資金提供者)から前払いで集めた代金を元手に、製品・サービスの開発やイベントの立ち上げを行い、購入者に対して完成した製品・サービスを提供します。対価は金銭ではなく、製品・サービスであるため「購入型」と呼ばれます。「寄付型」と同様、共感・支援・支持が核となっており、必ずしも投資と経済的見返りのバランスを重視しないのが特徴。主な資金提供先は、被災地支援事業、障害者支援事業、音楽制作事業、ゲーム制作事業等です。資金調達規模は数万円〜数百万円程度。

プラットフォームとしては、米国のKickstarterIndiegogo、日本ではREADYFOR?CAMPFIREMakuake等があります。

 

次回は、「投資型クラウドファンディング」について解説します。

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株式会社Money&You 代表取締役 頼藤太希

株式会社Money&You 代表取締役 頼藤太希代表取締役

投稿者プロフィール

1985年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社資産運用リスク管理部にて、金融工学を駆使したリスク管理業務に従事。2015年に株式会社Money & Youを創業し、代表取締役社長に就任。女性向け、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかる場FP Cafe®を運営。
若手経済アナリストとして活躍し、元気でモチベーションが高まる講演には定評があり、オリコンやマネーゴーランドなどのメディアにて投資に関するコラムを連載。主な著書:「金融機関が教えたがらない年利20%の最強マネー術」(河出書房新社)。
日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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